フィルムカメラの謎

 

フィルムカメラが流行っています。

 

以前なら、一部のカメラファンとかアート寄りの人の、どっちかと言えばアマノジャクな趣味だと思っていました。

しかし、今は若い人の間でもウケているようです。

家から近い自由が丘に、いつからか「ポパイカメラ」というフィルムカメラの専門店があります。

自由が丘と言えば、おおむね若年層向けスィーツの街です。

昔はフィルムプリントとカメラを売っていたお店がいくつもありましたが、

デジタルカメラの登場と量販店に押されてとっくに絶滅しましたよね。

フィルムカメラが流行っていると言っても、デジカメが主流なのは揺るぎありません。

なのになぜ、今フィルムカメラが一部とは言え、再燃しているのでしょうか?

 

仮説

 

原因にはスマホの普及が一枚噛んでいるのではないか、と思っています。

誰もがスマホで写真を撮るようになりましたから、

スマホ以前に比べると、写真を撮る人口が圧倒的に増えたわけです。

中には写真の面白さに目覚めた結果、フィルムカメラに興味を持つ人が一定数いた。

そういうことかもしれません。

 

人がやらなくなったことがオシャレに見える法則ってあるのかな?

たとえば、普段の生活で和服を着るというような。

由緒正しいかっこよさがあるし、目立ちます。

好感を持たれるかどうか別として、ちょっと個性的です。

一方で、手間もかかるしいろいろと面倒でしょう。

 

写真の場合、

スマホならアプリを起動して、被写体に向けてボタンを押すだけ。

撮った写真はすぐ確認できます。

というより画面が即写真になるような。

 

フィルムカメラの方は、

最近はどこで売ってるかも分からないフィルムを手に入れるところからスタート。

スマホに限らず全てにわたって指先3cmで済む時代です。

時間がかかったり面倒なところに、

むしろ価値が出てきたのかもしれません。

 

検証

 

さて、そんなことを考えていた去年の秋、

自分でもフイルムカメラで写真を撮ってみようと思いたちました。

私もかなーり昔はフィルムカメラを使っていましたが、今ではデジカメかスマホです。

今の自分はフィルムカメラを楽しめるのか?

そんなことを考えながら、中古でKLASSEというカメラを手に入れたのです。

 

KLASSE(クラッセ)について

 

KLASSEは2001年頃、富士フィルムが発売したコンパクトフィルムカメラです。

丸みのあるやさしいフォルムで、レンズが収納式なので普段の持ち歩きに便利なサイズと形。

買ったのは、何種類かあるKLASSEシリーズの、その最初のモデル。

画角は38mmと標準系で開放f2.6とけっこう明るいレンズを持ってます。

前面のダイヤルでAFにしておけば、上部ダイヤルを回すだけで、すぐにオート撮影ができる。

面倒なフィルムの装填や巻き戻しが自動化されているなど色々自動化されている。

など、フィルムカメラは久しぶりの自分にもとっつきやすかったので。

それでは、近いうちにKLASSE=フィルムカメラで撮った作例や感想を紹介しようと思います。

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